パカリチョコレートとは
いままでのチョコレートはほとんどすべてのメーカーが熱帯のカカオ産地から原料を輸入し作ってきました。昨今、Bean to Bar と呼ばれるカカオをコーヒーのように自分で豆をローストし、チョコレートにするブームがアメリカ西海岸から日本に伝わりましたが、「Pacari」社は Tree to Bar つまり原産地の木からそのままチョコレートを製造するメーカーで、カカオ豆をできるかぎり移動させずに加工するというポリシーをもっております。このことで、いままで味わったことのない本物のチョコレートに出会うことができます。これによって、中南米、アフリカ諸国のカカオ豆生産地がチョコレートというファイナルプロダクトを作ることで産業が生まれ国民がもっと豊かな生活ができるようになります。
エクアドルのチコレート
エクアドルの主な輸出産業としては、バラの花、バナナ、コーヒー、カカオ豆などがあります。バラ、バナナ、コーヒーなどは、比較的小規模な加工機械でも製品を製造できます。
しかし、チョコレートを製品化するには、豆をローストしてすりつぶして、板状にしたり、粒上にするため大規模な加工機械、施設が必要です。機械で粒上にしたものを大手菓子メーカーが菓子に加工しエンドユーザーに販売されています。「Pacari」社は 原産地の木からそのままチョコレートを製造するメーカーで、カカオ豆をできるかぎり移動させずに加工することで、いままで味わったことのない本物のチョコレートを生産することができます。
パカリのタブレット
パカリには11種類のタブレットがあります。「人にそれぞれ個性があるようにカカオ豆にもそれぞれ味の個性があります。地域ごとに微妙な風味の違いがある。雨が多く日照時間が少ない地域の「エスメラルダス (Esmeraldas) 60%」。クラシックなチョコレートの味でフルーティーな印象があり、キャラメルの風味もあります。赤道に近い砂漠地域の「マナビ (Manabi) 65%」。ジャスミンのようなフローラルな香りとともにナッツのような香りも感じられます。2012年に「インターナショナルチョコレートアワーズ」の金賞を受賞した「ロー (Raw)70%」は、鮮やかな赤い果実の風味とともに抹茶のようなグリーンな香りがある、カルダモンなどスパイスの風味が口の中に広がります。この「ローチョコレート (Raw Chocolate)」は、カカオ豆の発酵中や工場での加工を最低限にすることで、カカオが本来持っている生命力やフラバノールなどの栄養成分、そして風味を損なわないように作られています。